ドイツの豆腐、Firm Tofu

湯豆腐や冷ややっこ、麻婆豆腐や豆腐サラダなどなど豆腐は大好き。値段は安いし、しょうゆを垂らすだけでおいしいし、日本では毎日というほどお豆腐を食べていました。

ドイツに来て。スーパーマーケットにTofuという名の豆腐が売っているのを発見!ドイツでも大好きな豆腐が食べられる、と安心。ドイツでは豆腐は200gが2パック入った箱が売られています。ビオ的な、少し体にいいものコーナーに売られていて、値段は2パックで2€くらい。

200g×2パック入り。豆腐なのにずっしり重い。

ドイツ人に豆腐について聞くと、好きじゃない人多数。あんなにおいしい豆腐なのになぜだろうと不思議でした。ドイツ人はほくほくした食感じゃないといやなのかな、とか。とろとろの豆腐はまずいのかーと思いました。

ドイツで豆腐を買うのはやめようと思った

さて実際Tofuなる豆腐を買ってみて、お味噌汁に使おうと細かく切って、一口食べてみました。

まずい・・・

なんだこれ!?と驚きました・・・おいしくないんじゃなくて、まずい。お豆の甘い味・・・とか細かな風味はまったくなく、とにかく大豆臭くて、ギュギュっとつまっています。豆腐のとろりとした食感、まったくなし。スープにいれると暖かくなるぶん食べやすいけど、凝固剤で固めているのがすぐわかるくらいしっかり主張が強いんです。豆腐はあくまで影の主役…。にがりはどこに行った…。

値段も安いわけじゃないのに、初めて買った豆腐は1パックしか使えませんでした。

見た目はそれっぽいけど…

お肉の代わりに食べることに

しばらくドイツらしいソーセージや煮込み料理やポテトフライやポテトやパンやらサンドウィッチや・・・そんなものを食べていたら1か月もしないうちに飽きだしました。

お肉料理がどれもこれもパンチが効いたものばかりで、ポン酢で食べるしゃぶしゃぶ、とかさっぱりサラダチキンと大根のサラダ、とかそういうお肉料理が恋しくなってきました。けどドイツのスーパーマーケットで買えるお肉は、どでかい固まり肉か、ひき肉。しかもどれも量が多くて一回で使い切れない。ひき肉は量がほどほどで便利そうだけど、店内に並んでいるものだと見た目が悪くなっているものがあったりして・・・

ある程度凝った自炊をちょくちょくと始めるうち、ドイツの豆腐はボソボソしているから料理に使えるのでは?と思い、もう一度買ってみました。

豆腐ステーキにするとしっかりした食感が活きる

テリヤキ豆腐ステーキ丼!

作ってみたのは豆腐ステーキ。ドイツの豆腐はすでにぱさついてるから、水抜きは必要ありません。便利!!コーンスターチをまぶして多めの油で焼くと、豆腐の味気のなさが目立たず、照り焼き風に味付けすると良い感じです。

初めからパサついてるからそぼろが簡単にできる!

豆腐でつくる肉味噌

簡単に手でつぶせばきれいにほぐれるから、そぼろにぴったり。肉味噌をつくりました。肉の味は再現できないけれど、ぱらぱらの豆腐が調味料をしっかり吸っておいしい!

水気がないから揚げ物にもぴったり

豆腐のから揚げサンドウィッチ!

お肉を使わない唐揚げは、日本でも高野豆腐でつくったことがありました。独特の味があって、とてもおいしかったのですが、ドイツの豆腐ならから揚げになるのでは?と思って作ってみました。一晩くらいたれに付けたらしっかり味がついて、おいしい!豆腐自体においしい味がないから、どんどん味付けで遊べる感じが楽しいです。

ドイツの豆腐がすき

初めはきらいだったドイツの豆腐ですが、今では今度はどんな料理に使おうか考えたり、逆にこの本物の豆腐じゃない偽豆腐(失礼)が好きになってきました。ドイツ人がなぜ豆腐を嫌いかって、おいしい食べ方をしていないからだと思います。もっとおいしい豆腐料理があることをドイツ人が知って、近所のLidlでも豆腐を扱ってくれるようになるといいな(笑)

原材料には52%の大豆

改めてパッケージを見てみると。52%の大豆と水、Gerinnungsmittel: Calciumsulfat aus kontrolliert ökologischer Landwirtschaft
とありました。グーグル先生によると、

凝固剤。管理された有機農業からの硫酸カルシウム

らしいです。日本の豆腐はどうですか?今度アジアンスーパーマーケットにいったらそれらしい豆腐を買ってきて、比べて原材料を比べてみようと思います。

ちなみに、豆腐はナチュラルな大豆とにがりさえあれば自作もできる。