土地が違えば作物も違う。ドイツと日本は9000キロの距離があるから当然ですよね。でも日本にいる限りは、海外の調理された料理は見たり食べたりする機会はあっても、なかなか「食材」をテレビやインターネットで実際に見ることってない。意識することがありませんでした。

ドイツのスーパーに行くと珍しいものや、日本でもおなじみの野菜であってもサイズが違ったりと、日本との違いを良く感じます。

3月に入ったくらいから、ドイツではまだまだ寒いから体感的には冬なのですが、毎週開催されている市場で白いアスパラガスを見ることが増えました。

マーケットで買ったホワイトアスパラガス

普通の緑色のアスパラガスよりも1.5~2倍くらい太くて、真っ白です。見た目はとても水々しくておいしそう。日本にいたときは、ホワイトアスパラガスと言えば缶詰のアスパラガス。柔らかくてサラダにたまに入っていますよね。味は好きだけど、あんまり自分で買うことはなかった。サラダくらいにしか使いみちが思い浮かばないし…

そんなわけで私の目にはとても新鮮な野菜に映り、買ってみました。袋にどっさり入れてくれたけど、値段は8€と高めです。市場で売っている野菜自体が、新鮮で味は美味しいものなのだけど、値段は高い。なので見ているのは楽しいけれど結局野菜を買うのはよく行くAldiやLidleといったディスカウントスーパー。けどこのホワイトアスパラガスは、スーパーではあんまり見かけないのです。

2種類のホワイトアスパラガス

市場には短いものと長いものの2種類のホワイトアスパラガスが売っていました。違いはアスパラガスの根本の硬い部分をカットして、美味しいところだけなのか、1本まるごとなのか。日本のグリーンアスパラガスは1本まるごとですね。日本のように硬いところをピーラーで取り除かなくて良いから便利。今回はカット済みのものを買いました。

根本の硬い部分はカット済み

ホワイトアスパラガス用のソース

ホワイトアスパラガス用ソース

一部のドイツ人はこのホワイトアスパラガスが大好きで、春を待ちわびているとか。特にこのアスパラガス専用ソース「Sauce Hollandaise」の組み合わせが最高だそうです。

Sauce Hollandaiseの作り方

作り方は温めるだけ。結構濃厚なソースでこびりつくので、今回は普通の鍋を使ったけど、テフロン加工のフライパンを使うか、電子レンジで温めるほうが手軽だと思いました。

濃厚なクリームソース

少し味見をしたらちょっとパンチが足りように感じたのでブラックペッパーを足して温めました。

ホワイトアスパラガスの茹で方

フォークで刺して持ち上げてみて、するっとアスパラガスが下に落ちるくらいの柔らかさに茹でる

ホワイトアスパラガスは太い分、湯で時間がかかります。湿度の関係なのかわからないけど、ドイツの野菜は基本的に日本の野菜よりも硬いものが多い。このホワイトアスパラガスも、自分がもう良いかなと思ったよりも時間がかかりました。

トッピング用に4分割にカット

野菜は歯ごたえが残るくらいの硬いものが好みなので、最初は結構固めに茹でてしまったけど、フォークで刺してするっとアスパラガスが落ちるくらい柔らかく茹でるそうです。2回目はしっかりと柔らかく茹でました。

ホワイトアスパラガスのプレート

ソースの味はマヨネーズを濃厚にしたような味。結構くどいかも。水気が多いホワイトアスパラガスよりも、じゃがいものほうが合いそうだなと思いました。

ホワイトアスパラガスの味はと言うと・・・口に入れた瞬間は、緑くささとかはグリーンアスパラガスよりもなくて、柔らかく茹でている分、水っぽくと味があんまりしない。でも後味は苦味が残ります。結構残るから、他の料理のトッピングに使ったけど、結構主張が強くって、単体で食べたほうが美味しいと思いました。

これは肉料理の付け合せにするのが一番良さそう。ドイツの野菜はドイツ料理に合うのだなーと当たり前だけど思いました。