ドイツに来た頃は秋だったので、手荷物を減らすために春夏服はほとんど持ってきませんでした。半年も先のことなんてわからないし、その時に買えばいいやと、日本で荷造りしていたときは思ったのですが・・・

ドイツはロックダウン真っ只中。日本よりはるかに厳しい規制で、レストランはおろか洋服や雑貨のお店も閉まっていました。唯一開いているスーパーの中でも、Aldiなどのディスカウントスーパーには洋服や下着も売っているので、それでしばらくはしのいでいたのですが、本格的に暖かくなりだして、服がないことに困りました。オンラインショップはサイズ感もなにもかもわからない状態で買うのは躊躇するし、返品は面倒だし・・・

やっと3月中旬ごろから、予約制でのお店の開店が再開。日本でもおなじみH&Mに行ってみたのですが・・・一人に許された買い物時間はたったの30分!試着することを考えると、ゆっくり買い物していられません。プチプラと言っても、着心地がわからなかったりあんまり気に入らないものを勢いで買う勇気(とお金)はないので、結局2~3着しか買えませんでした。

一度は予約制での再開が許可された服飾・雑貨店。感染が増えて政府がまた規制を再導入しようとしたけど、事業団体が裁判所に訴えて勝訴、店舗の開店が全面的に許可されました。それでも自由に買い物できるようになったわけじゃなくて、事前の予約が必要で、お店によって異なりますが15分~45分くらいの時間制限があります。

お天気だととっても暑いヨーロッパ。4月が近づくにつれ20度を超える日が出てきたりして、夏服は特に持っていないので、ますます焦りだしました。そんなとき街を歩いていたら、ウインドウの中の洋服が13€とか17€とかのプチプラのお店を発見!しかもかわいいしシンプルで着やすそう。お店の張り紙に次の週から予約制で店舗が再開すると書いてあったので、早速オンラインで予約して行ってきました。

ショップ袋はエコなドイツらしく紙製

PRIMARKというお店。日本では聞いたことも見たこともないけど、アイルランド発祥のファストファッションブランドで、ヨーロッパを中心に米国、英国と370店舗以上展開しているそうです。ドイツでは誰もが一度は利用したことがある日本のユニクロのような感じだとか。プリマークかと思ったらドイツでの発音はプライマーク。ドイツ国内でのショップ検索はこちら(その他の国も国を変更して検索出来ます)

なんで最初から知らなかったのか悔やまれるくらい、とてもプチプラで使いやすくておすすめです!

AldiとかLidleの食品以外の日用品・服飾コーナーは楽しいのですが、サイズが大きかったりして結局買ったけど今は着ていないものばかり(^^;)その場で試着できないし。ドイツ語で返品は無理!あとスーパーで服を買うって気分が盛り上がらなくて買い物の醍醐味が楽しめないんだと知りました(笑)

買い物当日

オンライン予約をしておけば入店はスムーズです。H&Mは予約をしていなくても、空きがあれば入れました。30分くらい待てば入店できる感じ。お店によっては住所を記入したり聞かれたりすることもあるけど、PRIMARKではメール画面を店員さんに見せるだけ。お店の外には行列が出来ていて、同じ時間に入店する人たちが並びます。

中にぞろぞろと入るときに、横からぱっと予約なしで何事もないように入った人たちがいました^^; 人が多いからそうなるよね・・・

中に入るととっても広い。3階に分かれていて、上階は行ってないけどメンズフロアかな。価格はどれもこれも安くて、しかも海外ブランドにありがちな、誰がどこで着るんだろう・・・っていう服がない(笑)どれも平凡な日本人の私でも毎日着れるものばかりです!

買ったものたち!

買ったものたち!

あまりにも安いしシンプルで使い勝手もよさそうなので、普段買い物は吟味に吟味を重ねる私ですが(笑)こんなにどっさり買ってしまいました。これでも、なんと全部で70€!しばらくはこれで乗り切れそうです。

キャミソール・レギンス

使いやすそうなキャミソールとレギンス

ヨーロッパ人は肌着を着ないんですかね?Tシャツの下に着るキャミソールが欲しかったのですが、Aldiとかには売っていないんです。H&Mにはあったけど、サイズがM以上しか残っていなくて、2枚で10€しました。H&Mのキャミソールは紐がすぐ伸びちゃうので、毎日用に欲しかった私は買うのを諦めました。

そしたら!PRIMARKにありました。1枚2.3€!しかもサイズはXXS~XXLまで万遍なくあります。色もカラフルでたくさんあって可愛かったけど、ベーシックな2色を買いました。

アジャスター付き

しかもこれ、しっかりアジャスターが付いている。紐が伸びがちなので調節できると長く使えます。XSを買ったので、しっかり体にフィットしてTシャツに響きません。EUサイズは大きいから、XXSからあるのが日本人には嬉しいですね。

しっかりした厚さがあります

黒いレギンスも、普段遣いに何枚あっても困りません。H&Mは案外高くて、2枚18€します。PRIMARKでは1枚5€でした。腰にヘムがあるタイプを買ってみました。レギンス一枚履きをしたいものの恥ずかしさがあってできないけど、切り替えがあるからボトムスっぽくて抵抗なく履けるかと思って買ってみた。ちょっと凝った作りでも変わらず安いのが嬉しい。

これ、日本で買ったH&Mのものより生地が厚い。薄いとタイツのようになっちゃうけど、カットソー生地の用な感じで生地が厚くてしっかりしてるので体のラインが出過ぎないし、一枚でも問題なく履けそうです!

スキニージーンズ

スキニージーンズ

同じく何枚あっても困らないジーンズ。選べないくらいたくさん種類があります。サイズも豊富(在庫切れが)。H&Mは19€~24€の価格が標準で、少し良いシリーズだと30€以上する。PRIMARKだとベーシックなものが13€、ちょっと性能プラス的なものでも17€です!一番安いシリーズは8€だった。足首までしっかり長さがあるから、デカ女な私には嬉しい。生地感とか着心地も、薄すぎることなくストレッチもちょうど良い。すぐゆるくなってズルズルすることもなさそう。品質はH&Mと同じか、もっと良いかもしれない。今回は、ベーシックなものを買いましたが、ヨーロッパ女子がこぞって履いているMOMジーンズとかかわいいおしゃれデニムも17€くらいでした。デニム好きは楽しめます!

カットソー

ボーダーのロンT

ヨーロッパって、暑いかと思ったら雲が陰ってきて、寒っ!ってなる。まだまだ長袖は必要そうなので、カットソーを買いました。一枚5€(゚д゚)。吟味に吟味を重ねる私なので(笑)色違いで買ったり普段はしないけど、可愛かったので2枚購入。背がでかい私に嬉しいのは、袖丈が長いこと!XSでも、袖が少し余るくらい長い。日本製品ではいつも寸足らずだからありえないことなのです。でもボディはフィットしていて、どカジュアルでももったりしない今風のシェイプです。

しかもコットン生地が柔らかくて気持ち良い。アメリカンイーグルとか海外ブランドのコットン生地ってオーガニックコットンで柔らかくて肌触りが良いんですけど、そんな感じでスムーズで肌触りが心地よいです。

Tシャツ

柔らかく気持ちよい素材

これはそのアメリカンイーグルのTシャツのような薄さのTシャツ(笑)。襟ぐりも広くて、アメリカン(?)。長袖カットソーの半袖もあったけど、このカーキの色味が良かったので。PRIMARKは色味が豊富です。しかも色出しがおしゃれな気がする。今回は絶対必要なものをまず買いたかったので地味な色ばかりだけど、パステル系とかかわいい色もたくさんありました。

値段はなんと、2.5€。キャミソールと同じだ。安い!

ブラウス

かわいめブラウス

お出かけにも使えるちょっとかわいめのブラウスも買いました。セールで5€でした。記事がシワ加工されていて高くみえるし、切り込みが入っていておしゃれなフォルムです。

細部が細かい

袖の部分に切り込みと、裾の前後の長さが違ったり、後ろはボタンが付いていたりと、ディテールが細かい。安いのにすごいと思いました。GUにあったら1500円はしそう。

ハンガーごと袋に入れてくれるのはなぜ?(笑)

試着はできるの?

ロックダウン後初の買い物に行ったとき、試着は出来ないかと思いました。だって公共のトイレは使えないようになっていたり、ドイツのコロナ対策は密室・接触を徹底的に嫌うので。ですがH&MでもPRIMARKでも試着できました。ただH&Mは30分のお買い物制限があるので、試着している時間はあんまりない。でもPRIMARKの制限時間は45分だから、15分しか違わないけど、かなり精神的にも時間的にも余裕があります。

試着の仕方は、H&Mは完全フリーになっていたけど、PRIMARKは試着点数を店員さんが数えて札に電子入力するシステム。試着しないものは預けます。それでも並んだりすることなく、今回は2回も試着室に行く余裕がありました。


ドイツに来た頃は、Peek & Cloppenburgなど普通の価格帯のお店に買い物に行ったりしたものの、日本のプチプラに慣れきっている私には値段が高くて気軽には買えませんでした。しかも失敗したらお金がいたいし・・・

他にヨーロッパでプチプラと言えばH&Mしか思い浮かばなかったので、服は日本のほうが豊富なんだなーと思っていました。でもPRIMARKと言う最強プチプラショップを見つけたので、ドイツでも服に困ることはなくなりそうです。